今月の物欲/10年越し


Nikon AF-S VR ED 70-200mm F2.8 G (IF) ライトグレー

このレンズは2003年から2009年までの6年間製造されていました。
当時はとても手が届かないレンズでしたが製造終了から6年が経ち後継機も発売されている事から相応の中古金額になってきました。
「ライトグレー」とわざわざ明記しているのは黒色も発売していたからです。もちろん鏡胴の色が違うだけで中身は同じなのですが売筋は黒であった為にライトグレーは市場にほとんど出てきませんでした。黒だと塗装が剥げても容易に補修できますがライトグレーは簡単には補修ができないのでいわゆる美品を探さなくてはなりません。価格と外観の程度と購入後の保証のバランスがとれている品を探しているうちに10年が経過しました。
ニコンデジタル一眼レフは2002年にD100、2004年にD70が相次いで発売され、それを機にフィルムカメラからデジタルカメラへ加速度的に移行してゆきましたが当時はフィルム一眼レフのユーザーもまだ大勢いましたからどちらも満足させるためのレンズ開発は大変だったと思います。



いつもの様にラブレアコーヒーアンドスターズ (La Brea Coffee and Star)で室内撮影テストをさせてもらいました。全て開放f2.8撮影、RAW現像。
AFはとても早い。取説を見るとフィルム一眼レフカメラのF4、F5の装着・操作事例が掲載されていたのであまり期待していなかったのですがこの早さなら今でも十分通用します。
手ぶれ補正(VR)の効きも満足。各社の現行機器類は手振れ補正4段〜5段が主流になりつつありますがこのレンズは3段。しかし試写の限りではこれで十分でした。これはD750をISOオートにしているためほとんどの場面でシャッタースピードが1/200になるおかげです。D750はISO感度が6400になっても画質に影響を及ぼしません。
もし相性というものがあるならこのAF-S VR ED 70-200mm F2.8 G (IF) とD750はとても良い組み合わせなのかもしれません。

Camera: Nikon D750
Lens: AF-S VR ED 70-200mm F2.8 G (IF)
Support: Hand-held
Flash: No