Nikon F F-36


Nikon F , F-36 がオーバーホールから戻ってきました。今回は、ニコン在職中にオリンピック開催地へ報道カメラマンとともに赴き現地でメンテナンスを引き受けるプロサービスの仕事をしていた方にお願いしました。氏いわく「出来ない、という言葉が使えない極限の環境」であったそうです。氏のポリシーで汚れやホコリまでもきれいに清掃して戻してくれました。また、プリズム銀剥がれの再蒸着もお願いしたところ出来上がりのきれいさに驚きました。一点だけ想定外であったのがスローガバナーの磁石化でした。このモータードライブは非常に強力な磁力を発生しておりカメラ本体のスローガバナーがその磁界の中に何年もあると金属で出来ているスローガバナーは磁石化してしまい、1秒のスローシャッター時にガバナーの扇型をした部分が磁力によって戻ることが出来ずにミラーアップしたままの状態になってしまうのです。1秒はまったくといってよいほど使用しませんが、氏は「思い出したよ、ずーと昔に同じことがあったのを。直るまでやらせてくれ。」とのことなので後日再度お願いする予定です。

後日追記:他のFのオーバーホールは http://d.hatena.ne.jp/yeti3776/20090210 にも記載。