渋谷東急文化村「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」




ジョン・エヴァレット・ミレイ1829年〜1885年 英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠)。あまりにも有名な《オフィーリア》(製作1851-52年)がポスターに使用されています。シェイクスピアの戯曲『ハムレット』に登場する悲劇のヒロインのオフィーリアは、ハムレットに捨てられ、誤って父を殺され、気がふれてしまいます。この絵画はその死んでゆくさまを描写しています。この絵には多くの植物と花が描かれていますがその花言葉は以下の通りです。柳:見捨てられた愛。スミレ:誠実。パンジー:かなわぬ愛。ミソハギ:純真な愛情。ノバラ:喜びと苦悩。ケシ:死。ヒナギク:無邪気。ワスレナグサ:私を忘れないで。ナデシコの一種:悲しみ。キンボウゲ科の一種:子供らしさ。バラ:愛。夏目漱石もロンドン留学中にこの絵画を目にしており、その感想は小説『草枕』(1906年)の中で主人公の言葉を借りて語られています。