Nikon F4


Nikon F4が分解、調整、点検から戻ってきました。F4の経年変化の中で一番症状が出るプレビュー鳴きを解消してもらいました。
インターネットオークションやカメラ店ではF4販売の際「プレビュー鳴きの症状はみられますが撮影に影響はありません」等の表示を見かけます。しかしニコンサービスの見解は違いました。「絞りレバーのプレビュー鳴き症状が出ている場合はレンズの絞りが不完全で露出に影響が出ています。」とのことで我がF4もまさにその通りでした。ユニット交換が最善の方法なのですがニコンサービスでは部品払底で修理を受け付けてもらえません。ニコンで交換ができないため日研テクノで分解、調整、点検で問題点を改善してもらいました(今回は中古販売店の厚意で私の持ち出しはありませんでしたが費用は2万円程かかる様です)。
ニコン修理で有名なキィートスにもお聞きしたところ「レンズをはずしてマウント側から絞りレバーを見ながらBでシャッターボタンを押してみてください。絞りレバーが完全に下りきらず途中で止まってしまうでしょう。この症状が出ているということはボディー側からレンズへの機械的な指令ができなくなっておりレンズの絞りが意図した絞り値にならないということを意味します。このまま撮影すると絞りを開け気味に撮影することになりますから出来上がり写真はすべてオーバーになるということです。」と大変分かりやすい説明をしていただきました。



後日記:F4修理、F4シャッター鳴き、F4オーバーホール等の検索キーワードで多数のアクセスがあります。Nikon F4をこれからも使い続けようとお思いの方に当ブログの情報を有意義にご活用いただくことは私にとりまして望外の喜びです。
F4は優れたカメラであると思っています。湾岸戦争などを記録した歴史的カメラであり世界遺産に精密機器部門があるならF4がエントリーされても不思議ではありません。
しかし至極個人的な意見ですがF4はリスキーです。カメラ店の買い取り価格は良品でも数千円です。オークションなどで荒っぽい転売をしていると思われる輩も目に付きます。
ここ数年でF4の環境は他のカメラ以上に大きく変化してしまいました。
(2013年6月4日記)

後日記(追記):Nikon F4についてのアクセスが毎日のようにある理由がわかりました。2ちゃんねるから来ていたのですね。F4の板で当方のブログにアクセスできるようにURLが貼られていました。
上記の「すべてオーバーになるということです。」という表現に対し、「いいすぎだな。 絞り開放で取る場合にはかんけーない。」 と素敵な突っ込みをいれてくる輩もいました。使用経験の無い者が匿名性の高い環境の中で好きなことを言える良い時代です。