心よりお詫び申し上げます

一昨日福島県へ行きました。震災後初の訪問です。顔なじみの皆さんや得意先の方々は平常の生活に戻りつつあると笑顔で話してくださり安心しました。
しかし私が関東人とご存知の方々からは厳しいお叱りを頂戴しました。「福島ナンバーの車が関東のガソリンスタンドで給油を拒否された」「福島ナンバーの車が関東の飲食店で入店を断られた」「福島県人が関東の病院で診療を断られた」「福島県の子供が関東で心無い言葉を浴びせられた」等々です。
それらが事実なのか私にはわかりません。それらが噂にすぎないのかも私にはわかりません。わかっているのは何の落ち度も無く突然市民生活を脅かされてしまった福島県民のやり場の無い怒りと絶望感です。皆さん一様に最後は「あんたにこんな事を言っても仕方ないけどな」という言葉からそれを察することができます。
様々な話が事実であるとするならば関東人の一人として心よりお詫び申し上げます。



福島県をはじめとする他県に原発を押しつけて私たちは電気を(支払いが許す限り)無尽蔵に使用してきました。一方で原発受入県では巨額の税収と迷惑料が入る仕組みとなっており周辺住民の雇用も確保されておりました。
これから私たちはどうすればよいのでしょう。
画像の本は、昨年5月に翻訳版が出版されると瞬く間にベストセラーとなり1年近く経過した現在でも書店に平積みされているロングセラーの『これからの「正義」の話をしよう』です。約400ページ中、第1章「正しいことをする」、第5章「重要なのは動機」、第8章「誰が何に値するか?」、第9章「たがいに負うものは何か?」、などをヒントにこれから始まる長い復興のそのまたさらに先の未来を見据えるべきなのかもしれません。