選挙に行かない者が国や自治体を非難できるのでしょうか


茶色の朝』はフランスで出版された。イラストページと解説を除くとわずか14ページ(日本語版)のこの本が示唆するものは何か。

抜粋:政府は言う「茶色が最も都市生活に適している。」→「茶色以外は違法である。ネコも犬もイタチも」→「現在茶色の犬を飼っていても考え方が変わったことにはならない。以前に黒い犬を飼っていた事実があれば違法である」→「自警団が結成され違法者は次々に連行されていった。主人公の友人も。」→以前に白黒の猫を飼っていた主人公は思う。「茶色党のやつらが最初のペット特別措置法を課してきやがったときから警戒すべきだったんだ。いやだと言うべきだったんだ。でもどうやって?政府の動きはすばやかったし、俺には仕事があるし、毎日やらなきゃならないこまごましたことも多い。他の人たちだって、ごたごたはごめんだから、おとなしくしているんじゃないか?」→「夜も明けきらないのにドアを強くたたくヤツがいる」、、、、。
私の住む自治体の総人口は7,204,031 人です。有権者数は5,664,918人、先の知事選は得票数が1,567,222票でしたから 投票率は27.67%でした。選挙に行かない者が国や自治体を非難できるものでしょうか。選挙に行かない者が首長や議員の報酬を抑制すべきだと批判できるものでしょうか。選挙に行かない者が衆参の国会議員定数が700議席強もあるのは問題があるので議員定数を削減せよと批判できるものでしょうか。政治献金が話題に上った時に政治に参加していない者が政治家を批判できるものでしょうか。あなたは投票所に行きました。でもあなたの周りでは約4人に3人が自分の権利を放棄しています。権利は義務とは違い放棄してもそれ自体は問題となりません。
「夜も明けきらないのにドアを強くたたくヤツ」の訪問を受けるのは権利を放棄した者だけにしてもらいたいと思います。