与党大勝利

おめでとうございます。予想通り大勝でした。私は告示前からそう思っていました。天下の自民党公明党が負けるわけがありません。

憲法審査会、盆明けくらいからでしょうか。
アメリカから押し付けられた憲法は大変使い勝手の悪い時代遅れのもので護憲か改憲かなどという議論以前の代物です。
現行憲法が制定される過程とその背景は多くの刊行物があるので皆さんよくご存知かと思います。特に岸元総理のお孫さんである安倍総理は十分に理解しているはずです。

占領軍であるアメリカは日本を統治するために当初このように考えました。日本人が死を恐れぬ神風の精神で戦い続けたのは天皇に勝利を誓ったからである、我々がこの国を統治するにあたっては天皇制に洗脳された日本人の意識を変えさせる必要がある、天皇が存在している限り統治は難航するだろうから天皇を裁判し戦争責任を償わせ天皇は生き神様ではなく普通の人間なのだということを日本国民に分からせて天皇制を廃止しよう、と。
しかし、日本側は粘り強くマッカーサーを説得しました。天皇が存在しているからこそ玉音放送の後で皆の気持ちは終戦に向かった、もしも天皇を処罰すれば皇軍という意識が強い日本兵は各地で騒ぎを起こしアメリカによる統治は大変難航するだろう、天皇を今回の戦争の被告とはせず処罰もせず天皇制を今後も維持し続ける旨を日本国民に伝えることこそがあなた方の目的を短期間で達成できる、と。
協議の末、天皇の戦争責任を問わない、という取り引きの結果としてアメリカ側の意向が強い部分はあるものの日本国憲法が出来上がった、ということですよね、安倍さん。
詳しい話は明治憲法も紐解かないとならないので別の機会に譲りますが概ねそういう理解でよいですよね、山口さん。
昭和天皇マッカーサーも当時の憲法草案に携わった日米の方々も既にお亡くなりになりました。この方たちがおられる場所(という概念も不思議ではありますが)へ我々もいずれは参ることになります。そこでお目にかかるであろう先達の方々に「よくやった」と言われるか「とんでもないことをしてくれた」と言われるか。今はわかりません。

改めてお祝いの言葉を述べさせていただきます。大勝利おめでとうございます。


読売新聞web (7月12日20:54)より
安倍首相は12日、石原経済再生相らと首相官邸で会談しアベノミクスを再び加速させる経済対策を月内をめどに策定するよう指示した。経済対策は10兆円超の規模になる見通しだ。税収の大きな上振れが期待しにくい中、財政投融資を除く財源には、建設国債のほか、低金利で生じることが見込まれる国債の利払い費の減少分などを充てる方向だ。 
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これはすごい。選挙の翌々日にこのような手を打ってこそ投票してくれた支持者への真の恩返しです。民進党共産党が天下をとっても絶対にやらないでしょう。事業仕分けのような茶番は相当な時間の無駄でした。何せ予算が既に成立しておりそれを受け取らないと死活問題だという人が大勢いるのに事業仕分けの期間中は国家予算がほぼ凍結状態でお金が動かせなくなったわけですから。
今回の選挙で自民党と書かなかった人もこの10兆円超規模の経済対策を上手に活用してください。事業計画書や審査用紙には「支持政党はどこですか」と問う欄はありませんから。

ロイター発 2016年 07月 21日 11:27 JST
野村証券 経済調査部 シニアエコノミスト 桑原真樹氏>
政府・日銀に対する政策期待で株高・円安となりやすい地合いとなっているが、秋口にかけて材料出尽くし感が広がり、逆回転する可能性があるので注意が必要だ。
朝方は、政府が経済対策の事業費を20兆円超とする方向で調整しているとの報道が伝わったが、全体的に「張りぼて」な感じがする。
国の補助を受けて民間企業が行う事業、財政投融資とは別に政府系金融機関が手掛ける融資の部分に関して、実際にどのくらい支出があるか分からない。そもそも低金利状態で資金調達については問題がなかったはずなので、国内の民間投資が増えるか疑問だ。
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エコノミストでなくとも経済対策というにはあまりに稚拙だということはわかります。これが三本の矢を達成させるための方策の一つだというならこちらもあえて幼い表現をしますが「狂っている」としか言いようがありませんな。