はたして本当にドル安、ユーロ安、そして円高なのでしょうか


このカメラは CONTAX T2 BLACK LIMITED Sonnar 2.8/38 T* です。京セラがカメラ事業を展開していた時代にメイドインジャパンの名機として海外にも多数輸出されていました。既に生産中止となっていますが一部のカメラ好きに今でも支持されているモデルです。国内の中古相場は25,000〜38,000円といったところでしょうか。このモデルをeBayという世界中を相手にするオークションで探してみると「US $485.00」「Approximately £302.52」という価格で出品されています。出品価格のアメリカドル、イギリスポンドを為替換算すると36,000円相当になります。日本国内と他国とでは事情が違うために同一比較はできない事を承知の上であえて述べさせていただければ「円は今やっと世界機軸通貨と同一の価値を持つに至った」ということです。カメラ1台の比較で少々大げさかも知れませんが円が為替相場対ドル比90円以上の時代は高い買い物をさせられていた(カメラの話ではありません)という認識は持つべきであろうと思います。
ただしアメリカ経済が回復しユーロ不安が払拭されれば次なる魔女狩りのターゲットは日本かもしれません。