SONY DSC-P10

「何故それを選択したのか」という動機は様々であると思います。コンパクトデジタルカメラを買うならSONY DSC-P10が良いなと思っていました。さてその動機は、、、、。

2006年の雑誌に登山家の田部井淳子さんのカメラ機材について記事があり、当時使用する機種として「CANON EOS Kiss」「CANON Kiss デジタル N」「SONY サイバーショット DSC-P10」の3機を挙げていました(ご本人と共に写っています)。

記事では「SONY サイバーショット DSC-P10」で撮影した写真が紹介されていました。標高8163メートルのマナスルを目指す途中の4700メートルに設置したベースキャンプで撮影したのがこの写真です。「ヒマラヤへ行ったときは、デジタル一眼レフは重いと思い、SONY サイバーショット DSC-P10だけにしました。45日間バッテリー3つで充電しないで大丈夫でした。」と語っており、世界最高峰の極限状態で「普通」に写せるなんて凄いものだと感心しました。世界屈指の登山家がこの機種のフィールドテストをしてくれて好結果が立証されたのですからこの機種を選択する価値は十分にあると判断しました。つまりこれが私の購入動機です。ただし2004年発売の機種ですから500万画素しかなく、昨今のような顔認識機能も手ぶれ防止機能もありませんので、相当安価でないと購入する意味は無いと思います。起動も遅く皆に薦められる機種ではありません。写真でもおわかりの通りタル収差がでます(外側に丸く膨らんで写る)。意外だったのが家人の反応で、「カッコいい」「持ちやすい」「おもしろい」「使いやすい」「旅行にぜひ持って行く」等々大人気です。確かにSONYに限らずコンパクトカメラは各メーカーとも同じようなデザインが多く個性的なカタチが少なくなってしまいました。録音機器の原体験がSONYのオープンリール(古!)である私は同社の独創的な製品開発に期待しています。

Camera: SONY Cyber-shot DSC-P10