RAWとJPEG

撮影するときには9割方RAWとJPEGで同時記録しています。これは全ての人や場面において推奨できるものではありませんが後で役立ちます。

JPEGで撮影した画像。
フィルム撮影の場合はその特性や個性により出来上がりの画はある程度決まっていました。しかしデジタルカメラの場合はカメラメーカーが画像を記録するエンジンに設定を施すのでそのチューニング通りの画が記録されます。画像処理エンジンのチューニングによって少々実物とかけ離れた画を記録してしまう場合がありますがそれは仕方の無いことです。


RAWで撮影した画像をソフトで現像(元画像は現像を前提に記録するのですごく地味です)。
現像しながら画像調整する事により色が実際に見た通り(あるいは撮影者の意図通り)の再現ができています。更に重要なのは手すりや階段が上の画像と比較して細く再現できた事です。JPEGでは圧縮が高くなっているためにいわゆる「線が太い」のですがRAWでは低圧縮なためツブレやカタマリ感が非常に少ない。「線が太い」事自体は悪い事ではなくプリント観賞する場合にはその方が良いといわれています。
RAWも万能ではなく画像サイズではJPEGの3倍もありPCに負担がかかるのも事実です。RAWはよくいわれる通り味付けなしの「生素材」なのでJPEGよりも地味に写っている場合がほとんどです。だからJPEG画像が見た目通りに写っていた場合はRAW現像はしません。面倒くさいですから。

Camera: Canon EOS 7D
Lens: Canon EF 70-200mm f4 L IS USM (1.4×)
Support: Hand-held
Flash: No



余談ですが私が購入した機種の中で画像処理エンジンの色彩が一番悪かったのがシリーズ初のAPSサイズ撮像素子を搭載したRICOH GRです。GRは3代に渡り買い替えながら使用してきましたがこのGRで昨年紅葉をJPEG撮影したところ色彩感覚に大きなズレを感じました。RGBを調整しながら使用する事もできますがこの画作りの悪さはどうもそれだけではなさそうです。GRは先般モデルチェンジしたので新しい画像処理エンジンのチューニングがどうなっているか確認してみたいと思います。