1972年発売の「NIKON NIKKOR SC 55mm ｆ1.2 」を見つけました。しかもフードにＦマーク刻印のある極上品です。このレンズのポイントはf1.2という「明るさ」にあります。現在のデジタルカメラは明るさの調整はもちろん手振れ補正もできるのでレンズは「普通の明るさ」があれば事足ります。故にf1.2などという明るいレンズは今後も発売されることはないでしょう。その意味で大変貴重ですが約40年前のレンズをありがたがっているのですからどうしようもないですね。このレンズはAi改造されていない当時のオリジナルです。現在装着することのできるデジタル一眼レフが手元にありません。そこでマウントアダプター（F→M）を介しEPSON R-D1sに装着しました。
開放f1.2で「GREGORY」の部分にピントを合わせ試写しました（距離連動せず目測しかできないので大変でした）。紙のように薄い被写界深度です。このレンズは日本よりも海外での評価が非常に高い。例えば香港のカメラ店Ninedays Photography Ltd.ではCosmetic / A-(MINT-) 、Optical / A(MINT)、Operation/1(EXC)の品をHK$4500.00で販売している（円換算すると5万3千円以上です）。
