画素数

「画素数が多いほど良い写真が撮れる」デジカメはそのように思わせる手法で販売されています。もちろん画素数が多いのは歓迎すべきなのですが「画質」を左右する要素として撮像素子の大きさとレンズの性能があります。

1000万画素のCanon S90で撮影したものです。画素数で判断するならこのままA3に印刷しても問題はありません。


一部分を切り取ってみるとこのように見えます。カメラ性能そのものは全く問題はないのですが撮像素子が小さい(約8mm×6mm 約48m㎡)ために細部はそれなりの写りです。このことは同サイズの撮像素子を使用している限りNikonその他各メーカーも同様です。


これはEPSON R-D1sLeica SUMMICRON-M 35mm f2を付けて撮影した画像の一部分を切り取ったものです。このカメラボディの撮像素子は600万画素しかなく基本性能は今から8年も前のものですが、コンパクトデジカメよりも大きな撮像素子(約24mm×16mm 約384m㎡)をもっています。撮像素子同士の面積比較をすると8倍にもなります。これに高性能なレンズを組みあわせることによってコンパクトデジカメとは全く違う写りになります(今回の比較では明暗や色の差は不問)。

そうは言ってもA4程度までのプリントで少々離れて鑑賞するのであれば「500万画素以上ならどのような機種で撮ったか分からない」のが現実です。上記はコストを無視した比較ですし高画質の条件はこれ以外にもあるので茶飲み話程度に受け止めてください。

ソニーが2012年6月15日に発売した新モデル『サイバーショット DSC-RX100』は2020万画素、1.0型の“Exmor”CMOSセンサーを採用、従来の約4倍の撮像面積を持つ。レンズは、バリオ・ゾナーTレンズを採用している。」これはもしかしたら良いかもしれない。